子供たちを風呂に入れ、歯を仕上げ磨きして寝かした後テレビを見ていた。
ニュースによれば乳児がゴミのように捨ててあったという。
暗澹たる気持ちになって、チャンネルを変える。
世の中の悪いことすべてが総理大臣や政治家や官僚のせいだという事などもちろんないけれど、
三番町や南青山のほとんど使わない各省の会議用宿舎など数百億円や、農水大臣のポケットに入った数千万円のほんの一部でも困り果てた母親のために使えば、産まれながらに不幸な運命を背負わされる赤ん坊も少しは減るのではないかと思ってしまう。それをたぶん赤ん坊のために使わない母親もいるだろう事もとても悲しい事実ではある。
チャンネルを変えるとNHKの「プロフェッショナル-仕事の流儀」をやっていた。
今日のゲストは装丁家の鈴木成一氏。半島を出よ、白夜行、疾走、流星ワゴン_
相当の確率で私が買った本の装丁はこの人がやっていた。お~すごい。
ちょっと真剣に番組を見る。須藤元気(打算的すぎて好きじゃないんだけど)がいい事言ってた。
初めて会ったとき目を合わせてくれなくて、本当に才能のある人はコミュニケーション能力が低かったりするから鈴木さんはプロだと思いました」だって(笑)わかる気がする。
立て板に水のようにぺらぺら喋る人に自宅の設計とか任せたくないもんね。
この人は自分の個性うんぬんよりも、本の中身をいかにシンプルに装丁に表現するかしか考えていない。
己がどれほどのものかと長い間考え抜いたんだろうと思う。いいなあ。この人と仕事をしたい。
妥協をしない、徹底的にやり抜く仕事への姿勢はやはりプロだ。
実はブルーコムでは前回からお客様にお送りするDMを新しい担当に任せてみた。
いつもとタッチが違うな、と感じた方も多いかと思います。
ずっと自分で試行錯誤しながらやってきて、毎回見てくださるお客様も飽きただろうし、自分もそうだった。
さすがに今は4000枚を超えて印刷所に頼んでるけど、去年までは普通のインクジェットプリンターで2泊3日くらい徹夜して自分で官製はがきに印刷してた(笑)
惰性で作ってる自分がいやで、何か新しい感覚や技術を取り入れたいなとも思って
一歩引いてみたんだ。でもやっぱりまた自分で作りたいな、とも思った。
小さな文字の間隔や、画像とロゴとの細かなバランス、微妙な配色やフォントなど
やはり口で伝えきれない事もあるんだ。
なんか夜中にふつふつと情熱があふれ出し、、テレビの力って凄い!