夏が近いこの季節、変な人も店にやってくる。7,8年前に私からADMJのトートバッグを購入した、とおっしゃる。確かにバッグは間違いない。あなたは覚えているはずだ、あの時あんなに喋ったのだから。私が買ったバッグは摩り替えられた、あなたが警察にそう証言しないと犯人は捕まらない、覚えていないと言うならあなたは嘘をついている、嘘をつく今あなたは寿命を縮めているのですよ、いやあなたは犯人をかばっているのか、もしかしたらあなたは犯人とグルなのか?と一気にまくし立てる。お~い!これは大変だ。どうしよう。まずは他にお客様がなかったカフェで冷たいジャスミンティーを出して落ち着いてもらおう。うん、我ながらいいアイデアだ。彼女が望む通りに警察署の生活安全課に電話する。すぐに事情は通じて私服の婦警さんが迎えに来てくれた。婦警さんの帰ろっか?という声に意外な程素直にうなずいて車に乗り込んだので驚いた。もしかしたら彼女も迎えが来てくれてほっとしたのかもしれない。間違いなくあのトートバッグは以前ブルーコムで購入してくれたんだろう。彼女もつらいのだ。どこかに救いを求めていたんだろうか、安堵感と何故かやりきれない思いが残った。店頭でたまたま騒動に遭遇してびっくりされたお客様には大変申し訳ない事をしました。またすぐに対応くださった生活安全課の方に感謝いたします。
騒動が終わって間もなく、ブラーミンの担当者が来店。そうだった。松田さん、たまには飲みましょうと約束していたんだ。吉本新喜劇みたいなタイミングで来るんだ(笑)顔色が悪いですよ、だって。色々あるんだよ俺だって。車は置いて、スタッフにニューオータニまで送ってもらう。悪いな。彼のチェックイン後、八五郎へ行くと、満席。まだ7時だよ!カウンターをチェックしたら商店街理事長の額縁屋さんがいたから、「おじさんは飲みすぎなんだから席を譲ってくださいよ」と言うと「俺はこれだけが楽しみに生きてるんだから邪魔するな!」と怒られた(笑)仕方なくウィングウィング3Fの海の神山の神へ。ここはカウンターが広いし、必ず座れるからいい。厄払いだ!と病み上がりも忘れて飲みすぎた。後半はなんかおんなじことを繰り返してる気がしたが、よく覚えていない。T君、あんまり気にしないで流しといて。