出張の翌日は仕事がたまっている。連日皆は倉庫で福袋作製に頑張ってくれている。皆さんのご要望を見ながら作るから、結構時間がかかるんだ。流れ作業でばぁ~っとやれば、それは早いんだろうけど。でもそれじゃあ味気ないでしょ。あともう一息、頑張ろう。
たまった300通のメールに目を通し、返事が必要なものには返信したり担当者に経緯の説明を聞いたり。それだけで一時間くらいはかかってしまう。速読できたらもっと早くなんのかなあ、と詮無い事も考えつつ。そのうち取引先がやって来て、中断。春もののブラウス、コートなど。カラフルなものが多くて、店頭はにぎやかになりそうだ。チュニックもOP含めてまだ続くと思う。以前作った別注のフリル白襟つきグレーニットへのご要望が結構あったので、来年秋に向けて新型も作っちゃいます。
WEBチームに当面の方向を指示しながら、日報に目を通す。これも始めて半年位かな。見違えるほど効果があって、店頭からの生の声が聞こえるようになった。POSなんてもんは結果でしかなくて、プロセスや目に見えない店内の空気感は数字に出ない。丁寧にニットをたたみ直す事によって、本当に生命が宿るように生き生きとする、みたいな経験則はVMDとかテクニックの本を読んだだけじゃ分からないだろうから、スタッフに伝えていきたいと思う。
その後は商工会議所で「元気たかおか未来会議」の設立総会。比較的若い経営者が集まっていて、名前は知ってるけどみたいな人々と名刺交換ができた。行政からの中心市街地活性化基本計画の説明は、聞けば聞くほど「どこか違う、、、。」聞いていたほとんどの人はそう思ったことだろう。高岡駅を中心に340haを中心市街地と定め、観光客、居住人口、歩行者通行量、店舗数を増やそうという事。4年後に何%という数値目標もあったが、目標を達成できなかったら誰がどんな責任を取るのかが示されない。国交省や経産省の方ばかり見ていて、一番大事なユーザー目線がないんだなあ。観光客誘致したって、住んでる人も歩かない商店街では仕方ないと思うんだが。やはりカルロスゴーンが必要なんだ。なかなか簡単に店舗を入れ替え出来ないのが問題だし、ほとんど後継者もいないのが現状だ。私はそんな商店街の一発逆転はインターネットだろうと思っている。商店街ごとモールにのっけて日々の収入を増やしてあげれば生き返るお店もあるんじゃないか、と思うんだ。東北のお米屋さんが、息子に継がせないで廃業しようと思ってた。だめもとで楽天に出店したら月商が1千万を超える人気店になった。息子は東京から戻って、さらに発展し続けている。という有名な事例があるんけどこれは絵空事ではない。だって私も少なからずネットの恩恵を受けている体験者だもん。200億円のうち、公共事業に170億円、その他事業補助に30億円という事らしいが、多分数千万で皆がネット業務をスタートできる。やってみる価値はあると思うけどなあ。
90年代に政府は景気対策として1000兆円使ったらしい。想像もつかない金額なんだけど、森ビルの社長が計算したら東京都の全てのビルを建て直すのに750兆円と出たそうだ。まあこれは数字のトリックでもあって、現実にはあり得ないんだけど、東京とおそらく横浜の全てのビルを建て直すほどの金額を政治家と官僚は使っちゃったという話。私たちはまず知ろうとしなくちゃいけないし、やっぱり発言しなくちゃいけないんだろう。それこそが未来会議の意義かも知れないなあ。帰りに熱い思いの会長さんや副会長とビールを飲みながら、これから色々と面白くなりそうだな、と思った。