この秋の新店情報は瞬く間に業界に広がって、方々で波紋を呼んでいる。
大阪から始発でやってきた取引先の社長さん。私より2歳年上で同じようにバブルを経て
独立してその落差を知っているからか、気脈が通じるところがある(と勝手に思っている、笑)

新しいマーケットに進出する時は、当然様々な障壁があってひとつひとつ誤解と反発を解いて
乗り越えなくてはならない。石川の既存取引先との板ばさみになって悩んで相談に来たんだ。
まあ、その辺は想定内だから細かいことは気にしなくていいよ。と勇気付けた(勝手にそのつもり)
逆境になるほど余計に燃える、へそまがりな私の性格は小さい頃から変わらないんだなあ。

さて今ではブルーコムの根幹を支えると言っても過言ではないPOSシステム。
WEB、新店、レイアウト変更とシステムが現実に追いつかない。そこで7月1日から
新しいシステムに移行することにして、システム会社の新担当W林君が最近来ている。

ものすごい真面目なW林君は朝からネクタイをびしっと締めて、折り目正しい挨拶をする。
あれっこんな人を採用したかなあ、と一瞬勘違いしたりもする(笑)だいたいわが社にはネクタイ
締めてスーツをびしっと着ている者など誰もいないんだけどね。

WEB売り上げを各店できちんと把握するためにレジのやり方を変更する、という私の方針に
沿って一生懸命やってくれた。
昨日は朝簡単な打ち合わせをして、これで大丈夫なんだと私は思っていた。
夕方6時ごろ車の窓から何故かウール近くを必死な形相で歩いているW林君を見かけた。
おっ頑張ってるね、色々仕事を抱えてるんだなあ、と思っていたらその数十分後
なんと社長室にまたまた現れた。どしたの?いや私、各店を廻ってレジのやり方とバーコードの
処理についてお願いして参りました。って、お~い!一日歩き回ってほんのり日焼けした顔で
とても爽やかに。

そこは本部からメール一本で済むからさ。どうやらW林君は自分がどこまでやればいいのか
混乱していたようだ。僕もどこまでやればいいのかなあと思ってました、だって。大物だ、、、。

送料も把握したい、という要望にはSEさんがそれって必要ですか?と逆質問がきたんだって。
私は板前で、システムは包丁だろ。その包丁を研ぐのがシステム会社のSEとすれば板前が
使いやすいように研ぐべきじゃね~か。まあ一流の板前は自分で包丁研ぐんだろうけどさ。
W林君、勉強になります!と私のいい加減な例えに痛く感じ入った様子。いい奴だ(笑)
色んな人々の愛で支えられているブルーコムなのであった。