ハイブリッド経営に関する企画書を書いている。
市長がまずは企画書を書け、と言うから。
まとめながら思いつく事も多いので、有意義ではあると思うが
はて誰のためなんだろう?と大事なポイントに立ちかえる事がある。
「中心」は人の心と行動で決まるものだから、これだけの車社会、
郊外から人は簡単に戻らない。富山市は思い切りよく時流にも乗って電車社会を
実現したように見えるが、行けば分かる。至る所に小さな渋滞ができていて
明らかに導線が悪い。何を選んで何を切り捨てたのか、それによる影響も。
商店の売り上げが激減したのは、国や県や市のせいではなく、自己責任だ。
中心市街地が疲弊すれば、自ら新たな場所に移動すればいいだけの事。
実際に多少力のある人々は、それぞれ商いの地盤を移している。
では移せないお店はどうすればいいか、またこれ以上空っぽになったら
将来どうなるのか?だからこそ、ネットを利用してハイブリッドで商売を行う事で
商店街の連続性を維持しようという戦略。
神戸、島根、新潟など成功事例はいくつも出ているのだ。
ネットには光と影があって、得体のしれない闇があるかもという疑念も分かる。
インターネットは道具、だからハサミと一緒で使い方を間違えなければいい。
でもこれは一種の対処療法にしかならないと思う。
自らの在庫以上に売り上げは伸びないし、厳しい競争に晒される事に
なるから、想像以上のメンタリティと資金面の体力がいる。
全ての人々に成果を確約できない事も当然想像できる。
行政はきちんと手順を踏めさえすれば、ルールを変える事ができる。
あちらを立てればこちらが立たず、という事情も分かるが
歴史的に見ても節目のこの数年に、思い切った戦略が必要なんだろうと思う。
大事なのはカルロスゴーン曰く「他責の文化」と「無関心」を一掃する事、
官民の垣根を越えた意識と目標の共有、チャレンジ精神だろう。
考え続けた私なりの結論は、「車と共生するコンパクトシティ」です。