雨の週末が明けて、肌寒い月曜日。
月曜ミーティングで全店にスカイプ導入、連絡事項はメッセンジャーで!と指示。
だってIPで誰それさんいますか~、少し待って下さ~い、なんてやり取りは
コミュニケーションとしてはのどかでいいけど,無駄だよ。
考え方も生き方も価値観は人それぞれだし、誰もが尊重されるべきだと思う。
でも経営っていうからには大事なのはスピードだ。
自分に与えられた時間なんて誰にも分からないんだから。
今できない者がいつできるの?という話。
私はこのあたりでいいのです、みたいな人は仕様がない。
お店を始めたばかりの頃、銀行から事業計画を出せ、と言われて困った。
今日誰がお店に来てくれるか、雨か晴れかも、冷夏か猛暑かも分からないのに。
売り上げって奇跡の積み重ねなのに、そんなものを一年先まで見通せるのか?
「売り上げ計画は分からないけど、インターネットで世界中相手に商売します。
一ヶ月後は分からないけど、10年後は何となく分かります。」
と言ったら笑われた。それほど僕は世間の常識や慣習に疎かった。
30歳まで勤めていた会社に守られていた子供だったのだ。
僕は赤面しながら頭を下げて、200万借りて、このやろう今に見とけ、と思った(笑)
何年も地道に毎日のデータを積み上げて、今ではほぼ毎時予測。
半年先の売り上げまでほぼ正確に予測できるようになった。
だから、そこに向けて的確な仕入れも資金調達もできるという事。
誰かに与えられた武器はその価値も分かない場合が多いけど
自分で積み重ねて得たものは、その重みが分かる。
シュリンクするマーケットで。今日誰が来るかも分からない店頭で。
ひたすらお客さんを待ち続けるのが小売業経営なのか?
僕はずっと考え続けてきたけど未だによく分からない。
でも間違いなく、答えは店頭にある。
「今日がどんなにやるせなくても、明日はきっと素晴らしい。」
今日も店頭で一人思い悩む全ての店主さん達に。